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【使役動詞を理解する】<基本編>正しい使い方・使い分け

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「折り返し彼に電話させます」の「させる」を英語で表現するには使役動詞というものを使う。

ただ、同じ「させる」でも英語では make / have / let / get を使って表現を区別する必要がある。

誤った使い方をしてしまうと、相手にとって失礼な言い回しになることも。

この記事では、使役動詞の使い方とそれぞれの使い分けをまとめた。

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使役動詞とは

使役とは「他人を使って仕事()をすること」、つまり「誰かに何かをさせること」という意味。

例えば・・・

  • コピーを取らせる
  • 書類を修正させる
  • 確認させる
  • 休暇を取得させる

などといった表現。

使役動詞を使うときの語順

まずは語順の確認。

使役動詞を使った表現の語順は少し特殊。

make / have / let を使う場合

この3つは同じ形。

<make / have / let を使役動詞として使うときの語順>

使役動詞 + + させること

(make / have / let) + 目的語 + 動詞の原形

「使役動詞」は時制や人称によって形を変えるが「させること」の部分は動詞の原形となる。

文法をある程度習得した後だと「させること」の前に to を付けたくなるが、付けずにそのまま動詞の原形を置くのが普通。

(一般的ではない) She made her husband to wash the dishes.
(一般的) She made her husband wash the dishes.
彼女は夫に皿を洗わせた。

ケン
ケン

to は便宜上省略されるようになっていったのだとか

目的語は「人」に限らず、機械やプログラムといった「もの」の場合もある。

get を使う場合

get は厳密には使役動詞ではないが、使い方がよく似ているため、他の使役動詞 make / have / let と横並びで考えられることが多い。

ただ、文の作り方が少し異なり、こちらは動詞の原形の前に to を置く。

<get を使役で使うときの語順>

get + 人 + to + させること

get + 目的語 + to不定詞

↑のような形にすれば使役の意味で使うことが出来る。

↓例文。

I got my dad to drive his car.
お父さんの車を運転させてもらった。

使役動詞それぞれの違い

日本語ではどれも同じ「~させる」だが、それぞれ使いどころが異なる。

<使役動詞の使い分け>

make:強制
無理やりさせる

have:当然
義務や仕事の役割をさせる

let:許可
させてあげる

get:依頼
説得などによってしてもらう 

make は「強制」してさせる

make のイメージは「力を加えて作り出す」。

相手に対して、力を加えて「させる」から「強制」するニュアンスになる。

My mother made me clean the room.
母は私に部屋を掃除させた

クミ
クミ

嫌がることを人にさせるときに使うってこと?

必ずしも相手が嫌がることを強制するばかりではなく、

My father always makes us laugh.
父はいつも私たちを笑わせる。

といった表現や、

As the typhoon is approaching, I made my children stay home.
台風が近づいて来ているので、子供たちを家に居させた。

  • approach:~に接近する

といった表現もできる。

↑の台風の例文では、遊びに出かけようとしていた子供を家にとどまるように行動を変えさせた。

クミ
クミ

人の行動を make するってことね

have は「責任や仕事」をさせる

させられる人に元々それをやる義務や責任があるときには have を使う。

She had the receptionist issue a receipt.
彼女はフロント係に領収書を発行させた

  • receptionist:フロント係

↑の例文では、領収書を発行するのはフロント係の仕事の一部だと認識している。

普通に考えれば、フロント係も頼まれて「当然である」「妥当である」と思っている。

↓は仕事でよく使う表現。

I will have him call you back later.
後ほど彼に折り返し電話させます。

という電話の定番フレーズ。

電話の相手が例えば取引先だったとして「彼」が取引先の要件を確認するのは仕事上普通のこと。

もし have ではなく make を使うと「嫌がっている彼に無理やり電話させる」というニュアンスになり、失礼な表現になってしまう。

させられる人がその行為に納得している場合は have が適切。

ケン
ケン

make と have の違いは仕事で失敗しないためにも覚えておきたいね

let は「許可」してさせる

let は相手が「したいと思っていること」や「させてもらって嬉しいこと」などを「許可」する場合に使う。

I let my wife choose which country to go on a trip.
どっちの国に旅行に行くか妻に選ばせた。

クミ
クミ

「させてあげる」と理解しておけばよさそうね

否定文として使うと「させない」になる。

↓のように誰かが「させてくれない」という文にすると、不満を表現することもできる。

My mother doesn’t let me watch TV when I have dinner.
夕飯を食べるとき母はテレビを観させてくれない。

let me ~ とすれば「させてください」となり、

Let me give you my delivery information.
配送先をお伝えします。(お伝えさせてください)

のような申し出の表現もできる。

↓ let me know ~ は仕事でもよく使われる表現。

Please let me know the delivery date in advance.
事前に配送日お知らせください。

  • in advance:事前に

get は「説得やお願い」してさせる

get は説得やお願いをして「させる」ときに使う。

She got his mother to buy the book.
彼女はその本をお母さんに買ってもらった。(買わせた・買ってもらった)

↑の文では to 以降の行為をしてもらうために、彼女がお母さんにお願いをした背景がイメージできる。

ケン
ケン

get は「してもらう」ってイメージだね

この場合はどっち?

「これは make と have どっち?」と迷う場合は「させられる側」の気持ちを考えてみる。

make か have か?

have はもともとそれをやる責任がある場合に使うが、責任を放棄しようとしている人に何かをさせるときには make が使える。

Although he hated it a lot, I made him send the file to the customer.
彼はかなり嫌がったが、私はファイルをお客様に送らせた。

↑の文が事実だったとしても、お客様に言うときは↓のように have を使って(責任・仕事)をさせたと伝えた方がよさそう。

I had him send you the file.
彼にファイルを送らせました

クミ
クミ

大事な取引相手に「かなり嫌がってましたけど、無理に送らせました」なんて言えないよね

make か let か?

「子供に勉強をさせる」を英語で表現する場合には make と let どちらを使うのが適切か?

ケン
ケン

勉強は嫌なことだから make でしょ

クミ
クミ

勉強が嫌じゃない人だってたくさんいるよ!

これも「させられる側」の気持ちを考える。

嫌がっているのに無理やりさせるのであれば make を使うが、↓のような状況だってあるはず。

I wanted to go shopping with my daughter, but I let her study at home today.
娘と一緒に買い物に行きたかったが、今日は家で勉強させてあげた。
(娘が勉強したいと考えている)

let を使って相手に配慮した申し出の表現もできます。

Let me give you a hand.

手伝わせてよ。

「面倒くさいけど手伝ってあげる」ではなく「手伝いたいから手伝わせて」と言うことで、相手に気を遣わせない表現。

ただ、これを逆の立場で “I let him help me.”「彼に手伝わせてあげた」なんて言うことは普通ない。

have か get か?

↓の文ではどちらも訳は同じだが、ニュアンスが異なる。

She had his secretary type a letter.
She got his secretary to type a letter.
彼女は秘書にレターを打たせた。

  • secretary:秘書
  • type a letter:手紙をタイプする

have の場合は秘書が「本来する仕事で当然のこと」と納得しているため、指示すれば普通にそれが実現する。

対して get は秘書に対して頼み込んだり、お小遣いをあげたりしてやってもらうような印象になってしまう。

ケン
ケン

重役が秘書に頭を下げて懇願してたら変だね

まとめ

<make / have / let を使役動詞として使うときの語順>

使役動詞 + + させること

( make / have / let ) + 目的語 + 動詞の原形

<get を使役で使うときの語順>

get + 人 + to + させること

get + 目的語 + to不定詞

<使役動詞の使い分け>

make:強制
無理やりさせる

have:当然
義務や仕事の役割をさせる

let:許可
させてあげる

get:依頼
説得などによってしてもらう 

クミ
クミ

↓の記事も使役動詞に関して

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