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【助動詞を理解する】will は「必ず~する」と考える

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↓の文をどう訳すかというのが今回の話。

He will come here tomorrow.

クミ
クミ

will ってことは「~でしょう」って訳せばいいよね

ケン
ケン

「彼は明日ここに来るでしょう」だね

「彼は明日ここに来るでしょう」と訳すは教科書的には正解。

でも、実際↑の文を話す人の気持ちはそんな弱々しいものではない。

助動詞 will はもっと強い意志を表すために使われる。

実際は「~でしょう」ではなく「する」「やる」と訳す方がしっくりくる。

クミ
クミ

でも「する」「やる」だと現在形でいいんじゃない?

ケン
ケン

will って未来のことを言うんじゃないの?

今回は助動詞 will についてまとめた。

これは人に教えたい。

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will を使って表現できること

will を使って例えばこんな表現ができる。

「今日中に終わらせます」(意志)

「今日は昼から大雨になるね」(推量)

「放置してたら錆びちゃうよ」(習性・習慣)

「考えを変えるつもりはないよ」(拒絶)

「もう行くの?」(意志の確認)

「ここを持ってくれる?」(依頼)

「一緒に来る?」(勧誘)

will の核となるイメージ

will の核となるイメージは「必ず~する」。

話し手が will を使うときには、それなりの確信がある。

<will の核となるイメージ>

will必ず~する

冒頭の英文も「彼は明日ここに(必ず)来る」と訳すことができる。

ケン
ケン

確かに「~でしょう」って訳すのとはイメージが違う

名詞や動詞としての will

ちなみに will は名詞や動詞としての意味も持っている。

名詞としては「意志」「決意」「遺言」など、動詞としては「~を決意する」といった意味を持つ。

クミ
クミ

どれも強い意志を感じる言葉だね

「~でしょう」と教えられるのはなぜ?

多分だけど・・・

「あいつは来る」「僕がやる」「プロ選手になる」のように訳した方が、確かに話し手の確信が伝わりやすい。

でもそれだと、テキスト上で一般動詞(現在形)の文と区別がつかない。

だから「~でしょう」としたのではないかなと考える(あくまで推察)。

He will come here.
訳1:彼はここに来る。(必ず)
↑意味としてしっくりくるけど、一般動詞の文の訳と同じになってしまう
訳2:彼はここに来るでしょう。
↑自信がなさそうな印象になってしまうけど、一般動詞の訳と区別ができる

He comes here.
彼はここに来る。※ 上記の訳1と同じ日本語訳になる
↑客観的な事実(普段から彼がここに来るという単なる事実)

また核となるイメージの「必ず」という言葉はあくまでイメージ。

「必ず」は absolutely といった単語が存在する。

will の基本的な使い方

助動詞 will の使い方には「意志」「推量」「習性・習慣」「拒絶」の4つがある。

<助動詞 will の使い方>

意志:「~する」※決意、宣言、約束のようなイメージで

推量:「~だろう」

習性・習慣:「そうなる(する)ものだ」

拒絶:「絶対~しない」

クミ
クミ

覚えるのが大変そうね

これを全部暗記して覚えるのは大変だが「必ず~する」のイメージがあれば難しく考える必要はない。

「意志」を表す

「意志未来」と表現されることもある用法。

その場で決めたこと、決意や宣言、約束といった形で使われる。

I’ll look into the issue in more detail.
その問題についてもう少し詳しく調べます。

  • look into A:Aを調査する
  • issue:問題
  • in more detail:もっと詳細に
クミ
クミ

I’ll は I will の短縮形だよ

(犬を飼いたい女の子が母親に「誰が散歩に連れていくの?」と聞かれて)

I will!
私が連れていく。

「散歩は私が必ず連れて行くから、どうか犬を飼って」という気持ちが↑の “I will.” に込められている。

結婚式の「誓います」も英語だと “I will.” と答える。

ケン
ケン

「誓うでしょう」だったら頼りなく感じるね

「推量」を表す

未来についての予想を表す「推量」の表現もできる。

クミ
クミ

「推量」って・・・

それこそ「~でしょう」って訳すんじゃない?

「~でしょう」でもよいが、この「推量」はもっと先を鮮明に見通すニュアンスがある。

It will stop raining soon.
雨はすぐ止むよ。

クミ
クミ

「推量」といっても話す人が確信しているのね

副詞などを付け加えて「推量」の確信度を調整できる。

<推量の程度を調整する方法

① I think や I suppose を使ってトーンダウンする

She‘ll be available after 3 o’clock, I suppose.
彼女は3時以降に都合がつくのではないかと。

  • available:都合がつく
  • suppose:~であろうと思う

② surely や absolutely のような副詞を付けてより強い確信を表す

This new idea will absolutely attract attention.
この新しいアイディアは絶対に注目を浴びます。

  • absolutely:絶対に
  • attract attention:注目を浴びる

③ probably や possibly を使って少しあやふやにする

What will the woman probably do next?
その女性は次に何をしそうでしょうか?

  • probably:おそらく

③の文はTOEICのリスニング問題でよく聞く表現。

「習性・習慣」を表す

「必ず~する」という意味で「○○すると(必ず)□□になる」という習性を表すことができる。

If you run after two hares, you will catch neither.
二兎を追う者は一兎をも得ず

  • hare:ノウサギ

「同時に2つの目標を追求すると、結局どちらも取り逃がしてしまう」ということわざ。

「 ○○すると(必ず)□□になるよ」という習性を表している。

助動詞を使わず、一般動詞の現在形を使った表現でも習慣が表現されるが、助動詞 will を使った場合とではニュアンスが異なる。

一般動詞が事実の客観的記述であるのに対して、助動詞を使った表現には典型的な特徴を述べる話し手の気持ちが入る。

<一般動詞の現在形>

Accidents happen.
事故は起きる。
↑客観的な事実として

<助動詞 will を使った表現>

Accidents will happen.
事故は起きるものだ。
↑話し手の気持ちが入っている

ただ、確実に起こるとわかっていること、実験などの試みが出来ないものに対しては will 使えない。

<助動詞 will を使って習性を表現できない例>

× The sun will rise in the east.
The sun rises in the east.
太陽は東から昇る。

ケン
ケン

will は話し手の主観を表すから

「僕、太陽って絶対東から昇るもんだと思うんだよね 」

みたいになっちゃうね

もう1つ同じような使い方で「習慣」というものがある。

He will go for a drink after work on Friday.
彼は金曜の仕事後に(必ず)飲みに行きます。

↑は「これからも行われる」という話し手の主観の表現。

クミ
クミ

「彼は飲みに行くのが好きで、金曜になるといつも仕事後に飲みに行く」

って話し手が感じたままに言ってるのね

「拒絶」を表す

拒絶は「必ず~する」の否定形で「必ず~しない」と考える。

I absolutely won’t tell this to anyone.
このことは絶対誰にも話しません。

  • absolutely:絶対に
ケン
ケン

won’t は will not の短縮形だよ

これも強い意志が感じられるね

次のような愚痴っぽい表現もできる。

My subordinate won’t listen to me.
部下が(どうしても)私の言うことを聞いてくれないんだ。

  • subordinate:部下

訳に「どうしても」と付けるとこの表現がしっくりくる。

主語を人ではなく物とする(無生物主語という)ことで次のような表現もできる。

This door won’t lock.
このドアの鍵が(どうしても)かからないんです。

The toilet won’t flush.
トイレの水が(どうしても)流れません。

The stain won’t come off.
シミが(どうしても)落ちてくれない。

  • stain:しみ、汚れ
クミ
クミ

思うようにいかないって時に使えそうな表現だね

will の疑問形

疑問形にすると、相手の「意志を確認する」ことになる。

「依頼」「勧誘」といった表現ができる。

<will を使った疑問形の表現>

意志の確認:「~するのですか?」

依頼:「~してくれますか?」

勧誘:「~しますか?」

意志を確認する

Will you ~? の形で相手の意志を確認する。

Will you be home late?
帰りは遅くなる?(遅くなる意志?)

「依頼」の表現

意志の確認から「~してくれますか?」という「依頼」の表現ができる。

Will you help me?
手伝ってくれる?(手伝う意志はある?)

Will you ~? の依頼表現、少し命令文に近く相手に断る余裕を与えない印象がある。

場合によっては「ちょっとそこどいてくれる?」のように、話し手がイライラしているように聞こえる。

クミ
クミ

じゃあ Will you ~? の依頼表現は使わない方がいいの?

家族や友人、同僚などの親しい関係では will を使う方が自然に聞こえる。

ただ、話す相手が取引先の人とかだったら使用を控えるべき。

フォーマルなシーンでは、もう少し丁寧な言葉を使った方がよい。

丁寧な表現にするためには will の過去形 would を使うが、これはまた別のタイミングで学習。

↓Won’t you ~? のように否定疑問文の形にすると、相手が当然そうしてくれることを期待した言い方になる。

Won’t you come with me?
一緒に来てくれないの?

「勧誘」の表現

同じ Will you ~? の形で「~しますか?」という勧誘の表現もできる。

Will you stay for dinner?
晩御飯食べていく?

↑勧誘の表現も少しカジュアルな印象。

<will you ~? の依頼・勧誘の丁寧度>

will you ~? を用いた依頼・勧誘の表現は少しカジュアルな印象

まとめ

<will の核となるイメージ>

will必ず~する

<助動詞 will の使い方>

意志:「~する」※決意、宣言、約束のようなニュアンスで

推量:「~だろう」

習性・習慣:「そうなる(する)ものだ」

拒絶:「絶対~しない」

<will を使った疑問形の表現>

意志の確認:「~するのですか?」

依頼:「~してくれますか?」

勧誘:「~しますか?」

<will you ~? の依頼・勧誘の丁寧度>

Will you ~? を用いた依頼・勧誘の表現はカジュアルな印象

大事なのは「必ず~する」っていう意志のイメージだね

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個人的な話ではありますが、この本を読んで「will=必ず~する」を知って以来、英語学習に関する考え方が変わりました。

本質を捉えて学習を進めるのは負荷が低く面白いと感じるのではないかと思います。

一応参考までに、本書は初期レベルから順に学習するといった内容ではなく、文法に関する面白い情報が散りばめられた本といった感じです。

その他参考にした教材

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