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「英語がわかるのに話せない」はなぜ?瞬間英作文トレーニングのすすめ

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クミ
クミ

ケンも英語の勉強始めてしばらく経つね

ケン
ケン

まあね、最近TOEICも600点超えたよ

クミ
クミ

へー、順調そうだね

あ、誰か来た

外国人
外国人

Excuse me, does this bus go to Kenritsu-bijutsukan?

ケン
ケン

ノ、ノー・・・

外国人
外国人

So, could you tell me how to get there?

ケン
ケン

え~と、その・・・

Kenritsu-bijutsukan is…

(あれ、言葉が出てこない・・・)

昔、とある駅で電車が停まった際に、外国人から「○○に行きたい。ここで降りていいか?」と突然聞かれ、何も答えられなかったことがあります。

相手の質問はちゃんと聞き取れて理解できていたし、英語で日記を書くぐらいの作文能力なら当時あったはずです。

なのに言葉が思い浮かばず、伝えたいことを上手く表現できませんでした。

結局、その外国人は不服そうな顔をしながら、慌ててドアが閉まる前に降りて行きました。

そこは降りるべき駅ではないのに・・・。

とても苦い経験です。

どうしてこんなことが起きるのか?

どうやったらこの課題を解決できるのか?

それが今回の「瞬間英作文トレーニング」という学習法の話です。

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瞬間英作文とは

瞬間英作文とは、日本語の文章を見て(あるいは聞いて)素早く英文に変換する作業のことです。

これを何度も繰り返し行い、一生懸命考えなくてもパッとフレーズが出てくるまで定着させていくことを瞬間英作文トレーニングといいます。

トレーニングの初期段階では、中学英語のような、自分がすでによくわかっている比較的易しい文章を取り扱います。

ケン
ケン

今更中学生レベルの英語って・・・

例えばこんな感じ。

次の日本語を英語に変換してください。

  1. 彼らはあなたのお子さんですか?
  2. 彼はあの女の人が誰か知らないのですか?
  3. 学生の時、私は英語より数学の方が得意でした。

(解答例は後程)

ケン
ケン

あれ、意外と難しいかも・・・

聞いて理解ができても話せるとは限らない

ある程度英語の学習を進めていれば、相手が何を言っているのかは大体聞き取れるようになります。

でも話すことはまた別です。

言いたいことが頭の中にあっても、それを英語で表現できない。

こんな問題を抱える日本人英語学習者は意外に多いみたいです。

もちろん「時間をいっぱいあげるから作文してください」と言われれば、できなくもありません。

ただ、会話だと言いたいことをいつまでも考えている時間がないため、黙り込んだようになってしまうという現象が起きてしまいます。

先ほどの3つ文の解答例です。

  1. Are they your children?
  2. Doesn’t he know who that woman is?
  3. When I was a student, I was better at mathematics than English.

ここで振り返ってみてください。

これらの問題を解いてみていかがでしたか?

①パッと答えられた

②時間はかかったけど答えられた

③答えを見たらわかった

④答えをみてもわからない

「考えてもいない」という回答を除けば、この4つのどれかに当てはまるかと思います。

「①パッと答えられた」の方は問題なさそうです。

少なくとも中学生レベルの英語であれば難なく話せるレベルだと思います。

「②時間はかかったけど答えられた」「③答えを見たらわかった」の方は、今回紹介する瞬間英作文トレーニングを是非一度やっていただきたい方です。

英語を一定水準以上習得できていて、話す練習さえすれば、もっと英語が面白くなります。

ケン
ケン

文章はできたけど、思ってた以上に時間がかかってしまった

クミ
クミ

私は割と速く答えられたけど、単純なミスがあったよ

④の方はもう少し文法の学習が必要かも。

でもこの瞬間英作文トレーニングを上手く組み合わせながら学習を進めると効率的、効果的だと思います。

話せない原因

話せない原因は1つとは限りませんが、単に必要な知識に瞬時にアクセスできないというところが大きいです。

いくら多くの引き出しを持っていたとしても、必要な場面で正しい引き出しをすぐに開けられなければ、会話はなかなか成り立ちません。

文法ですと、

「SVOCの文型だから…」

「あ、でも質問だからひっくり返して疑問文にしないと…」

「頭に Do を付けて…あ、違う、主語が彼女だから三人称単数の Does を使わなきゃ…」

なんてことを考えているようでは、なかなか言葉は出てきませんし、単語にしても同じです。

テストでは思い出すのに5分かかっても、書ければ正解ですが、会話では5秒も思い出せなければ結構な空白の時間ができます。

上手く英文を組み立てられず黙っていると、相手は間を埋めようと次の問いかけをしてきます。

(海外の人達は会話の間ができると埋めようとする傾向が強い)

こうなるともう大変です。

今一生懸命考えて絞り出そうとしていた文章とは別に、今度は次の問いかけへの答えを考えなければいけません。

クミ
クミ

引き出しはいっぱいあってもどれを開けたらいいかわからないんだね

英語の4技能を理解しておく

英語のスキルは、一般的に次の4つに分けて考えられます。

実用的な英語力を身に付けるためには、これらのスキルをバランスよく伸ばす必要があります。

学習の成果を感じていながら、話が上手くできないという状況はこの4技能のアンバランスから起こります。

リーディング(読む)

文章を見て情報をインプットするスキル。

完成された英文がすでに用意されていて、自分で文を作る必要はない。

文章が手元にあり、もう一度確認したいところを振り返って見ることも可。

文法の知識や語彙力が必要とされるが、理解するのに多少時間をかけても構わない。

ケン
ケン

辞書を見て調べることもできるね

リスニング(聞く)

リーディング同様インプットのスキル。

ただし、少し難易度が上がる。

聞いた内容をすぐに理解する必要があり、会話であればリーディングのように何回も振り返って文を確認することが普通はできない。

文法や語彙の知識に加え、音を聞き取る能力、瞬時に内容を理解する能力が必要。

ライティング(書く)

日記や英文メールなど、書き物として情報をアウトプットするスキル。

英文を自分で考える必要があり、文法の知識や語彙力は必須。

比較的時間をかけて英文を考えることが可。

書いた文章を振り返りながら修正することも可。

クミ
クミ

もう一度書いた文を見て修正できるよね

スピーキング(話す)

ライティング同様アウトプットのスキル。

文章を考えるのは自分で、文法の知識や語彙力は必須。

ライティングと違うのは、ゆっくり考えている暇がないということ。

アウトプットするのは声なので、振り返って文章の正誤を確認することは難しい。

英語の知識だけでなく、それを自在に操れる技術が必要。

クミ
クミ

自分で文章を考えないといけない上にそれを素早くやらないといけないのね

これは大変だわ

4つの技能をまとめるとこんな感じです。

スピーキングの技能を伸ばすには「練習」が必要

「英語は体育や音楽のような副教科と同じと考えよう」と言われることがありますが、これは確かにそうだと思います。

例えば、ピアノで何か演奏するときのことを考えます。

曲はよく聴いて知っている、譜面の内容も全部頭に叩き込んだ、でもピアノの練習はしたことがない。

そんな状態で上手に演奏ができるでしょうか?

もちろん一般的に考えれば不可能です。

演奏するためには練習が不可欠です。

英語でもピアノと同じことが言えます。

覚えた知識を、考えずにパッと使えるくらいに「練習」することで、初めてスピーキングができるようになります。

ケン
ケン

勉強はしてたけど練習は確かにしてなかった・・・

瞬間英作文のすすめ

そこで、おすすめしたいのが瞬間英作文トレーニングです。

その名のとおり、瞬間的に英文を作る「練習」です。

このトレーニングによって、ただ蓄えられているだけの知識を、実際の会話で使える技能に変えていきます。

実際の会話では、持っている知識の数割しか使えないと言われます。

例えばトレーニングの初期では、複数形の “s” をつけ忘れたり、三人称単数の Does を Do にしてしまったり、疑問形の語順を間違えたりと初歩的なミスをよくすることに気が付きます。

こういったミスも「練習」によって少しずつなくなり、あまり負荷を感じずに英文を発することが出来るようになっていきます。

瞬間英作文トレーニングは自分のペースでできます。

オンライン英会話レッスンもスピーキング力向上にはとてもいいのですが、言葉をまともに発せない段階ではレッスンを無駄に消費するだけになりがちです。

よくわからないままレッスンが進み、終了後の振り返りも難しいです。

その点、瞬間英作文トレーニングは1つの文章を考え出してすぐに振り返りができます。

スピーキング初級者にとっては敷居が低く効果は高い、まさに最適なトレーニングなんです。

クミ
クミ

オンライン英会話を始める前の準備としてもよさそう

トレーニングのコツ

トレーニングのちょっとしたコツを紹介します。

英文は発声する

発声することにより自分の英文をチェックできるので、弱点に気が付きます。

頭の中だけでやると、自分の答えが曖昧になってしまい修正点に気付けないことがあります。

発声できない環境で学習する人にとっては難しいかもしれませんが、効果が高いため是非工夫してやっていただきたいです。

僕は通勤電車の中で隣の人にも聞こえないくらいの小さい声でぶつぶつ発声していました。

クミ
クミ

本人が周りに聞こえていないつもりなだけで変な人だと思われてるかも

ケン
ケン

発声できる環境を上手く見つけたいね

シーンを想像しながら英文を作る

日本語文を読んだら、一度状況をイメージしてみるのがおすすめです。

例えば “Is this a pen?” なんて文章であれば、お土産屋さんで買い物をしているシーンを思い浮かべてみるなどです。

日本語の文章をただ機械的に英語に変換するのではなく、ロールプレイをするようにイメージとリンクさせた方が記憶として定着しやすいはずです。

ケン
ケン

実際「これはペンですか?」なんて聞いたら「見りゃわかるでしょ」って言われそうだよ

クミ
クミ

珍しいデザインのペンかもしれないし、シャープペンシルかペンかを聞いているかもしれないって感じで想像力を膨らませてみて

覚えた文型を振り返る

どの学習でも同じだと思うのですが、そのとき覚えたことを最後に振り返り整理することで学習の効果が高まると思います。

今日自分がどの文型を覚えたか、昨日は何を覚えたか、この1週間で何を覚えたかといった振り返りをすることによって、自分の引き出しを把握することができます。

習得した文型は、話す機会があれば積極的に使います。

覚えた文型を会話で使うと印象深く記憶に残り、より定着します。

瞬間英作文トレーニングがもたらした効果

瞬間英作文トレーニングの効果をまとめます。

瞬発力が上がって言葉が出てくるようになった

一番の効果は、言葉を発するための瞬発力が上がるということです。

僕はあまり根詰めて学習をするタイプではないですし、計画的でもありません。

ゆっくり、時には休みながらなんとなくトレーニングしていましたが、それでも数ヵ月で全く言葉が出ない状態から、流暢ではないにしても文章をすぐに組み立てて受け答えできるようになりました。

英語に触れる機会があるかないかでも変わると思いますが、継続していれば割と短い期間で効果が現れるはずです。

ゆっくりでも継続して2~3ヵ月くらい続ければ、効果を感じられると思います。

何よりこのトレーニング方法のいいところは、5分単位の隙間時間でパッとできるところでした。

駅のホームに立って次の電車が来るまでの時間にカバンからサッと本を取り出して電車が来るまでの間トレーニングなんてことも簡単にできます。

リスニング力が上がった

意外にもリスニング能力への影響がありました。

先程も少し触れましたが、文法が定着することでリスニングがしやすくなります。

単語を1個ずつ聞き取って文章を理解するのは困難を極めます。

瞬間英作文トレーニングによって文型が身に付けば、文章を全体的に捉えることができるようになります。

このため英文を聞き取る際の負荷が下がったと感じました。

英語学習のモチベーションが上がった

少し話すことに自信がついてくると、もっと話したいと思うようになりました。

実際の会話で積極的に言葉を発していくと、さらに会話を上達させるためのトレーニングになります。

会話の中で上手く言えたフレーズなどは、その時の嬉しさもあり印象深い記憶として定着します。

また、自分がまだ表現できない言い回しを確認することもできます。

「あの時どういえばよかったかな」と後で気になって調べたりすることで新しい表現力も身についていきます。

このような感じで、より意欲的に英語学習に取り組むようになっていきました。

クミ
クミ

やっぱり話すことこそ言語学習の醍醐味よね

おすすめ教材

瞬間英作文と言えば、これが絶対におすすめです。

他にも瞬間英作文を題材とした教材はありますが、純粋にまず言葉を発せられるようにするためにおすすめしたいのは間違いなくこの2つです。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

勉強して「知っている」文法を「使える」レベルにまで持っていく反復練習のための本です。

取り扱われている文章は中学生レベルで “this is” や “that is” のような超初歩的なレベルから始まり、不定詞、間接疑問文、比較、関係詞くらいまでが網羅されています。

文型ごとにセクションが分かれていて、1つのセクションを見開きとしています。

左のページには日本語文が10個、右のページに対応した英文という構成です。

日本語文が直訳的ですが、これはトレーニングをする上であえてこのようにしているものと思います。

アプリ版や電子書籍版もあり、いつでもどこでもという利点はありますが、個人的には紙の本がおすすめです。

和文と英文を見開きで俯瞰してみることが出来るのでストレスがありません。

また、トレーニングを終えたページが重なって厚くなっていく感じや、使用感が出てくることで自分の頑張りを実感させてくれます。

これから英語を話せるようになりたいと思う人に、是非使ってもらいたい1冊です。

スラスラ話すための瞬間英作文トレーニング

「スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング」では、その名の通り文型がシャッフルされています。

文型ごとのトレーニングで負荷を感じなくなってきたらこちらがよいかと思います。

「どんどん話すための~」で文型が記憶の引き出しから取り出せるようになったら、「スラスラ話すための~」で最短で引き出しを見つけられるようにするというのが、僕の学習イメージでした。

こちらも同じように電子書籍版やアプリがあります。

ご自身に合っているほうを選んでいただければいいと思いますが、興味を持たれた方は是非学習に取り入れてみてください。

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