TOEIC®L&Rを受けたことがあるという人は多いと思いますが、スピーキングテストを何か受けてみたことはありますか?
少し敷居が高いように感じるスピーキングテストですが、脱ペーパーテストは英語上達にとって非常に大事なこと。
ピアノのレベルをペーパーテストだけでは評価できないのと同様に、英語も実技テストがなければ自分の本当のレベルがわからないというのが僕の考えです。
今回ご紹介する「PROGOS」は、レアジョブ会員であれば気軽に受験できるスピーキングテストです。
是非学習への取り入れをご検討ください。
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会員数90万人突破!業界No.1のオンライン英会話 「レアジョブ英会話」スピーキングテストを受ける利点
日本の企業ではTOEIC®L&Rによって従業員の英語力を測るケースが多いかと思いますが、これらはあくまでリスニングとリーディングのスキルを測定するためのテストです。
この点数が高いからと言って、英語が上手く話せるわけではありません。
TOEICのスコアUPだけを目標にして学習を進めると、どうしてもスピーキングの能力が伸び悩んでしまい、それなりに複雑な文章を読んで理解できるのに中学生レベルの英文すら口から出てこないというアンバランスなスキル構成になってしまいます。
「TOEIC名人」なんて言葉は「TOEICの点数は高いのに実際には話せない人」という不名誉な意味で使われているよ
スピーキングテストの良いところは、見落としがちなスピーキングの課題に気付けること、その課題を解決するための学習方法に意識が向くところだと思います。
レアジョブ・スピーキングテスト PROGOS のメリット
スピーキングテストといえば、例えば英検では3級以上の試験で面接があったり、TOEICにもスピーキングのスキルを測定するための試験、そのほか IELTS や TOEFL といったものもあります。
これらと比べて、今回ご紹介する レアジョブ・スピーキングテスト「PROGOS」 には以下のようなメリットがあります。
- レアジョブ会員なら無料で受験可能(月1回~2回)
- PCやスマホを使って自宅でもどこでも受験可能
- 試験時間が短い(約20分)
- 結果がすぐにわかる(約2分)
- AIが試験官だから気持ちが楽
やはり何と言っても最大の利点はその手軽さです。
試験後すぐに結果とフィードバックが返ってくる点もいいですね。
学習のアドバイスと合わせてすぐに結果が返ってくるなんてすごいよね
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会員数90万人突破!業界No.1のオンライン英会話 「レアジョブ英会話」どんなテスト?
PCやスマホを使いマイクに向かって話しかけることで各設問に答える形式のテストです。
PROGOSという自動のスピーキング力測定システムにより実施します。
自分の意見を伝える、簡単なプレゼンテーションを行うなどといった作業を行います。
ビジネスに関連した質問が多いです、といいますかほとんどそれです。
学生の方や職種によっては経験のない出張のことを聞かれたり答えられない質問もありますが、その場合は想像で話しをしてもかまいません。
ちなみに「PROGOS」の名前の由来は、
PROGOS = Progress + Diagnostic
- progress:進捗、成果
- diagnostic:診断
だそうです。
結果とフィードバック
テスト終了後、早ければ約2分で以下のような評価結果が返却されます。
レベル判定はCEFRという評価基準により行われます。
総合判定のほか、以下の各項目についてもレベルが示されます。
表現の幅 Range |
使える文法、語彙、構文、フレーズの量 |
正確さ Accuracy |
どの程度正しく文法・語法を使えるか |
流暢さ Fluency |
どの程度スムーズに英語が口から出てくるか |
やりとり Interaction |
会話を始めたり終わらせたり維持したり、意図する方向にどの程度意思表示できるか |
一貫性 Coherence |
筋道の通った話し方の順序、言語選択 |
音韻 Phonology |
どの程度正しく(相手に誤解を与えない)発音/イントネーション/抑揚ができるか |
AIでこんなに細かく評価されるんだね
また、結果と一緒に以下のようなフィードバックが得られ、これらの評価をもとに自分の弱点とその克服方法を知ることができます。
①現在自分が英語を使ってできること
②ワンランク上を目指すのに必要と考えられる能力
③今の自分に適した学習方法のアドバイス
④レアジョブ英会話のおすすめ教材
CEFRという評価基準
CEFRとはCommon European Framework of Reference for Languages「ヨーロッパ言語共通参照枠」の略で、語学の習得レベルを示す国際標準規格です。
高い評価から順にC2、C1、B2、B1、A2、A1とレベルが分けられています。
A, B, Cそれぞれのレベルは次の通りです。
A1・A2:基礎段階の言語使用者
B1・B2:自立した言語使用者
C1・C2:熟達した言語使用者
簡単に言うと、A~Cの順に初級、中級、上級ですね。
本来、英語をよく使うビジネスではB2以上が求められるようです。
B2レベルと言えば、一般的にTOEIC®L&Rのスコアだと800点程度、英検だと準1級から1級程度のスコアと同等です。
ただ実際のところ、日本人の特徴として言葉をアウトプットするスキル、特にスピーキングに関しては苦手な人も多く、TOEIC®L&Rのスコア が800点以上でもB2レベルの取得はなかなか難しいようです。
日本ではC1以上のスキルを持つビジネスパーソンはごく一部だとも言われます。
また、2019年度に文部科学省が実施した英語教育実施状況調査では、B2レベル以上を取得している高校英語教師は72%、中学英語教師は38%でした。
同年の調査によると、学生に関しては高校卒業時点ではAレベルが多く、リーディングやリスニングに比べてライティング、スピーキングのスキルが低い傾向があることも分かっています。
筆記試験のスコアよりスピーキングテストのスコアが低い傾向にあるようです。
自分のTOEICスコアなんかを元に目標レベルを考えるといいね
レアジョブ・スピーキングテストの指標
CEFRで評価と書きましたが、実際のレアジョブ・スピーキングテストの評価は少し異なります。
以下の指標が適用されます。
それぞれのレベルに “High” がついたレベルが存在することで、もう少し細かく段階がわかれています。
あと、実はC1以上の評価はないんですね。
2023年10月現在では、最高レベルは「B2 High and above」となっています。
ただ先にも述べましたようにC1以上はかなりのハイレベルですので、ひとまずはこれくらいの指標で十分なようにも思います。(C1はTOEIC®L&Rのスコアだと満点クラスに該当)
B2レベルでもある程度流暢に話せるレベルなんだね
問題の構成
テスト問題は以下の5つのパートで構成されます。
Part1:インタビュー(10問)
Part2:音読(8問)
Part3:プレゼンテーション(1問)
Part4:グラフ・図を用いたプレゼンテーション(1問)
Part5:ロールプレイ(1問)
実際の試験の内容についてはPROGOSのサイトを見ていただく方がイメージが湧きやすいと思います。
以下の動画だけでもわかりやすくまとめられています。※音声にご注意ください。
どのパートにも共通して言えるのは、やはり瞬発力が必要とされるということです。
そして、なるべく内容を膨らませて多く話すことで高いスコアを目指すことができます。
質問が聞き取れなかった場合でも、聞き取れた語句から内容を推測して何かしら発言しましょう。
より詳しい内容や対策については、今後また紹介したいと思います。
料金・受験方法
まずレアジョブ会員であることが前提条件です。
以下のコースであれば、毎月無料で受験ができます。
日常英会話コース:月1回まで無料
ビジネスコース:月2回まで無料
中学・高校生コース:月2回まで無料
2023年10月現在有料で追加受験するような仕組みはないようですが、一斉受験というイベントが開催されることがあり、無料で1枚チケットを取得することもできます。
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会員数90万人突破!業界No.1のオンライン英会話 「レアジョブ英会話」チケットは会員ページから取得可能です。
PCとスマホで手順が異なります。
僕はスマホで受験しようとしたのですが、チケット取得画面をなかなか見つけられませんでした。
スマホの場合はログインした後の画面で「ダッシュボード」タブをタップしないといけないんですね。
以下動画でチケット取得方法を説明してくれているので参考にしてください。※音声にご注意ください
意外と簡単そうだね
受験してみた感想とアドバイス
初めて受けたときは正直難しいと感じました。
単純に英語に訳すだけの作業だけではなく意見を求められますので、短い時間で考えを整理してそれを英語で話す必要があります。
これこそスピーキングの難しさよね
始めて受験した時は、思っていたよりも評価が低くショックでしたが、要領をつかんで対策すれば、割とすぐにスコアは上がります。
僕の対策前と対策後の結果です。
まずは対策前です。
続いて対策後です。
項目 | 対策前 | 対策後 |
---|---|---|
総合評価 | B1 | B2 |
流暢さ | B1 | B2 and above |
正確さ | A2 | A2 |
音韻 | B1 | B1 |
表現の幅 | A2 | B2 and above |
やりとり | B1 | B1 |
一貫性 | B1 | B2 and above |
「正確さ」「音韻」といった部分ではなかなか簡単には伸びませんでしたが「流暢さ」「表現の幅」「一貫性」といった項目では、対策の効果が現れています。
特に意見を述べる際の定型フレーズを覚えたり、グラフの説明に関する語彙やリンキング・ワードを覚えたりといった対策は即効性がありました。
単にテストのスコアを上げるだけでなく、スピーキング力向上に非常に役に立つ実用的な対策ですので、また今後ご紹介したいと思います。
ここでは受験に関する簡単なアドバイスいくつかお伝えしたいと思います。
受け答えは一貫性を持たせてシンプルに
質問に対する受け答えでは、あまり複雑なことを答える必要はなさそうです。
僕の場合、思っていることを全部言おうとしてまとまりのない文章になっていたのですが、あまり深く考えず、結論→理由→例えのようにシンプルにストーリーを構成して一貫性を持たせることが評価を上げるポイントになります。
焦らず、落ち着いてゆっくり丁寧に受け答えをするように意識した方がよさそうです。
簡単な例で言えばこんな感じだね
①Yes/No
②Because ~
③For example ~
実際に人と会話しているつもりで話す
受験後のフィードバックを見る限り、会話の間(ま)なども評価に関係してそうです。
フィラーの多用が必ずしも好まれるわけではないですが、適度に Well… や Let me think… などを使い、これから話そうとしている意志を示し無言を避けるといった点も評価の対象になっていると思われます。
意見を述べる際には
In my opinion,
From my point of view,
といった表現なんかも使うといいよ
コンディションを整える
問題の冒頭に読み上げられる文章は毎回同じですので、ここは PROGOSのサイトを見て確認しておくなりしておいた方がリラックスして受験できます。
あと英語脳に切り替えて受験するということも結構大事です。
レッスンを受験した後の英語スイッチが入っている状態でテストを受けるなど、調子を整えて挑戦すると良いです。
機材の設定確認も忘れずにしておきましょう。
僕はスマホを使って初受験だったのですが、音声が消音モードになっていて最初の問題を聞きそびれてしまうという失敗もありました。
レッスン受験前に環境チェックができるようになっていますので、しっかり確認しておきましょう。
もったいな・・・
おわりに
最初はスピーキングテストを受験するのに少し躊躇することもあるかもしれませんが、英語力アップにスピーキング力への意識は必要不可欠です。
是非手軽に受験できるスピーキングテスト「PROGOS」の活用を考えてみてください。
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