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【レアジョブ・スピーキングテスト対策】Part4:グラフの説明<全般>

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レアジョブ・スピーキングテスト「PROGOS」にグラフ・図を用いたプレゼンテーションの問題がある。

これが難しいと感じたので対策を考えた。

ケン
ケン

説明と言ってもどんなことを言っていいかわからない

クミ
クミ

グラフの説明に関するボキャブラリーが乏しく感じる

こんな悩みを解消する。

レアジョブ・スピーキングテストについて知りたい方は↓の記事をご参照。

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対策1:問題を知る

まずは問題について知っておくことが大事。

あらかじめ要領を把握しておくことで、回答に考えを集中させる。

問題の形式

Part 4では、↓のようなグラフや図が画面に表示され、それについて説明をする。

<問題のイメージ>

Look at the information and talk about the number of visitors to the music festival A and B from 2015 to 2019.

Part 4の試験の流れは↓の通り。

Part 4に関する説明(音声とテキスト)

問題(図とその概略)の表示と読み上げ

音声 “Please prepare now.”(準備してください)

ビープ音(1回目)

考える時間(40秒)

音声 “Please start now.”(始めてください)

ビープ音(2回目)

回答時間(60秒)

詳しくは PROGOSのサイトをご参照。

ちなみに、このPart 4の問題形式、IELTS のライティングテスト(Academic Task 1)に類似している。

※IELTS (International English Language Testing System) とは、英語圏の国へ留学、就労又は移住を希望する人々が自身の英語力を証明するために受験するテストの1つで、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4つの技能を測定する。

IELTS の問題はスピーキングではなくライティング。

試験時間も20分と長く、より多くの情報を求められる。

対して PROGOS のスピーキング問題は考える時間が40秒、回答時間が60秒と IELTS と比べると短い時間で実施する。

とはいえ、内容的に共通する部分が多い為、この記事で紹介する対策も IELTS 対策を参考にしている。

ちなみに「グラフや図」と言いつつ、これまでスピーキングテスト受けてきた経験からすると、棒グラフ、折れ線グラフ、帯グラフといずれもグラフの出題だった。

クミ
クミ

IELTSの問題は、地図や表みたいな別の図も出てくるよ

問題を見る時のポイント

グラフが表示されたら、まずは問題文を確認。

ここで何の数値について、どの期間集計したものかということがまずわかる。

グラフのタイトルにも同様のことが書かれている。

次にグラフを確認して大まかな動きを見る。

期間を通じてどのように変化したのか、最終的に上がったのか下がったのか、変わらなかったのかということや、比較データ同士の傾向の違いに注目して特徴を確認する。

また、変化が大きかった点など特徴的な部分がないか見る。

これらの情報を整理してどのように答えるかを40秒の間に考える。

対策2:必要な語彙を覚える

これまでの経験から、ある期間中の数値の変化について述べる問題がほとんど。

まずは、グラフの名称や数値の変動について説明する際に必要な語彙を知っておくことが、最も効果的な対策になる。

代表的なグラフの名称
  • bar chart:棒グラフ
  • line chart:折れ線グラフ
  • pie chart:円グラフ
  • horizontal bar chart:帯グラフ
グラフの変動を表す動詞

rise / fall / increase / decrease / grow / decline / fluctuate / remain constant / etc…

変化の度合いを表す副詞

sharply / suddenly / significantly / considerably / slightly / gently / gradually / steadily / etc…

形容詞+名詞の表現

sharp rise / significant decrease / slight fall / gentle increase / etc…

↑のような語彙を覚えておくことが重要。

詳細は↓の記事に、もう少しわかりやすくまとめている。

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対策3:説明の順序を決めておく

グラフを見て考える時間が40秒与えられるが、ここで1から回答を考える必要はない。

事前にどのような順序で説明するか、何を述べるかということを決めておけば、回答を考える時間を有効に使うことができる。

↓のパターンで文章を構成すると決めておく。

  1. 導入(Introduction)
  2. 概要(Overview)
  3. 詳細(Detail)

まずは導入。

グラフが何を表すものなのかを説明する。

次に概要で大まかな傾向、結論を示す。

最後にデータの推移を詳細に説明するという流れ。

  1. 導入:10秒
  2. 概要:20秒
  3. 詳細:30秒

くらいで回答を構成することがちょうどいいように感じるが、詳細を省いて導入と概要を30秒ずつ、もしくは概要と詳細を織り交ぜた形で回答するといった形も悪くなさそう。

対策4:導入は語句を入れ替えるだけ

導入では、そのグラフが何を表したものなのかということを短く説明する。

↓のアンダーバーの部分の語句を入れ替えて説明することができる。

「この(グラフ)(期間)(数値データ)について(表すなどの動詞)

※ただし、2つの円グラフで単にデータの割合を比較するなど、期間が不要な場合もある。

問題文やグラフタイトルに書いてあることをそのまま読んでも構わないが、できればパラフレーズ(別の言い方)を使うと表現力がアピールできるはず。

導入では、例えば↓のような文章を作る。

The bar chart illustrates the sales of Company A’s machine product from 2015 to 2020.
この棒グラフは2015年から2020年のA社の機械製品の売上げについて表しています。

The line graph compares the number of passengers on transportation A and B over a period of 5 years.
この折れ線グラフは5年に渡る期間における交通機関AとBの利用者数を比較しています。

The pie chart provides information about reasons for changing jobs in the 20s and 30s.
この円グラフは20代と30代の転職理由に関する情報を表しています。

ここにもう少し時間を使いたければ、他にも縦軸横軸がそれぞれ何を示すのか、どれがどのデータかなどといった説明を述べることもできる。

「~を表す」などの動詞

↓のような表現がある。

主語がグラフになるので三人称単数の s を動詞に付ける。

  • show「~を示す」「~を表す」
  • indicate「~を示す」「~を表示する」
  • illustrate「(図などを使って)~を説明する」
  • compare「~を比較する」
  • provide information about / on「~に関する情報を提供する」
ケン
ケン

indicate は indicator「指示計」の動詞のイメージだね

クミ
クミ

日本語の「イラスト」は英語だと illustration「挿絵」「図解」だよ

それを動詞にしたものが illustrate ってところかな

数値データ

「~の数」「~量」など数値データを表現する方法はいろいろ。

問題文やグラフのタイトルにすでに書かれている語句を使っても構わないが、別の言葉を使うと表現力がアピールできるかも。

  • the number of ~「~の数」
  • the consumption of ~「~の消費量」
  • the sales of ~「~の販売数」「~の売上げ」
  • the price of ~「~の価格」
  • the amount of ~「~の量」
  • the proportion of ~「~の割合」
  • ~ consumption「~消費量」
  • ~ sales「~販売数」「~売上げ」
  • ~ prices「~価格」
  • ~ rate「~率」
  • ~ revenue「~収益」

期間

スピーキングテストでは、なるべく長い文章を作るのがベター。

期間に関する情報を忘れずに加える。

  • from 2010 to 2015「2010年から2015年の」
  • between 2010 and 2015「2010年から2015年の間の」
  • over five years「5年にわたる」
  • over five-year period「5年の期間にわたる」
  • over the whole period「全期間を通じて」
ケン
ケン

over five-year period ってなんで year に複数形の s が付かないの?

クミ
クミ

five-year は “-“「ハイフン」 でつながっているから「5年の」っていう形容詞になるんだよ

ケン
ケン

そうなんだ、形容詞なら単数形も複数形もないね

対策5:概要はグラフを俯瞰して見る

導入の次は概要。

グラフの動きが全体的にどうだったか、最終的にどうなったかという視点で数字を使わずにざっくり説明する。

例えば、↓のように説明する。

As you can see, the number of job applicants in the marketing department increased slightly over the period, while the development department experienced a downward trend.
ご覧いただいてわかりますように、マーケティング部への就職希望者数が期間を通じてわずかに増加した一方で、開発部への就職希望者は減少しました。

  • job applicant:就職希望者
  • increase:増加する
  • slightly:わずかに
  • experience:~を経験する
  • downward trend:下降傾向

As is shown by the chart, the number of job applicants in the marketing department increased gradually over the period in the same way as figures in the development department.
チャートによって示されるように、マーケティング部への就職希望者数は開発部の数値と同様に期間を通じて徐々に増加しました。

  • gradually:徐々に
  • figure:数字

Overall, the number of job applicants in the marketing and development department increased by 5 and 10 respectively between 2010 and 2015.
全体として、マーケティング部および開発部門の就職希望者数は、2010年から2015年の間にそれぞれ5人と10人増加しました。

  • respectively:それぞれ

From the graph, it is clear that the number of job applicants in both the marketing and development department fluctuated between 30 and 50 over 5 years.
グラフから、マーケティング部と開発部への就職希望者はいずれも5年間にわたって30から50の間で推移したことが明らかです。

  • fluctuate:変動する
ケン
ケン

ちょっと文章長くない?

一見複雑なようにも見えるが、基本的に下記のようなパターンで構成されている。

(ご覧の通り)(数値データ)(期間を通じて)(どうなった)

2つ目のデータを対比する場合などは続けて 、

(一方で or 同様に)(数値データ)(どうなった)

グラフの概要を説明するときに注目すること

短い時間でグラフの特性をつかまなければならないので、なかなか難しい作業ではあるが、↓のようなポイントに注目して見てみるといい。

  • それぞれ期間を通じて上がったのか下がったのか
  • どれくらい上下したのか
  • 変動していたのか、一定だったのか
  • 最も大きいデータ、最も小さいデータ

例えば↓のようなグラフでは、

  • festival A の入場者数は期間を通じて順調に増加した
  • 一方で festival B の入場者数は期間を通じて徐々に減少した

といった特徴を説明できる。

クミ
クミ

不規則な動きをしていても最初と最後の数値を見比べれば、最終的に上がったか下がったかわかるね

変化が微量な場合は変化なしと判断しても構わない。

大きく上がったのか、わずかに下がったのかといった変化の度合いにも注目する。

また、変化だけではなく大小の違いについて述べることも可能。

ケン
ケン

例えば「3つの中で最も人気だったデバイスは iPhone」みたいな表現ができるね

概要を説明する際にも期間を述べる

概要としては全期間を通じての特徴を述べる。

導入でやったのと同じように、期間を表現に加える。

  • over the whole period「全期間を通じて」
  • during the whole period「全期間において」
クミ
クミ

どちらか1つ覚えておけばいいね

変動を説明するための語句

対策2に書いたような語句を駆使する。

↓の記事で詳しくまとめている。

冒頭にひとこと

例文にもあるように、冒頭に一言↓のような表現を加えるとよりよい文章になる。

  • As you can see,「ご覧いただいてわかりますように」
  • As is shown by the chart,「チャートに示されるように」
  • Overall,「全体的に」
  • From the graph, it is clear that ~「グラフから~ことが明らかです」
  • As the graph shows,「グラフが表しているように」
ケン
ケン

これも無理に全部覚える必要はないね

データを比較する

これまで受験した限りだと、グラフでは必ず2つ以上のデータが比較されている。

これらの変動の特徴を比較して「Aが上昇した一方でBは減少した」「AもBも同様に低下した」のように述べる。

以下のような語句を使って、上手く説明に一貫性を持たせたい。

対照的な場合は、

  • while A「Aの一方で」
  • whereas A「Aの一方で」
  • On the other hand, 「その一方で、」
  • In contrast,「対照的に、」

同様の場合は、

  • in the same way as A「Aと同様に」
  • A as well as B「AだけでなくBも」
  • Likewise,「同様に」
  • Similarly,「同様に」

などの表現が使える。

クミ
クミ

まずは「対照的に」と「同様に」を1個ずつ覚えてみるといいよ

対策6:詳細を説明する

回答時間が60秒と短いため、詳細の説明といってもあまり詳しいことを言う時間はない。

導入と概要で回答時間の大体半分くらいを使う。

残り時間は数値の推移を順に説明していって、適当なところで終わりでよい。

詳細においても概要と同じようにして、データの上昇、下降を表現するが、数値を付け加えたり、前置詞を使って時系列的に説明したりといったテクニックを使うと、より詳細な文章になってよい。

前置詞を使って数値の変化と期間を説明する

数量の変化に関しては次の3パターンで大体表現できる。

  • from…to
  • by
  • of

from…to を使って変動前後の値について述べることができる。

by は変化量について述べることができる。

of は名詞と組み合わせて使う。

期間は以下のようなパターンで表現。

  • in / on / at
  • between…and
  • over
  • during

in / on / at を使って横軸の特定のポイントについて述べることができる。

年、月、週であれば in、日や曜日であれば on、時間であれば at を使う。

between A and B で「AとBの間」という表現ができる。

over や during を使えば「一定の期間中」という表現ができる。

ケン
ケン

↓の記事で詳しく解説してるよ

前置詞を使って時系列を説明する

数値の推移を時系列的に説明するには、↓のような前置詞を使う。

  • then
  • before
  • after

Car sales increased steadily from 2007 until 2012, then decreased slightly in the following year.
車の売上げは2007から2012年まで着実に上がり、翌年わずかに下がりました。

Car sales rose steadily from 2007 to 2012 before falling slightly in the following year.
車の売上げは翌年わずかに減少する前に、2007年から2012年にかけて着実に上昇しました。

After increasing steadily from 2007 until 2012, car sales fell slightly in the following year.
2007年から2012年に順調に上昇した後、車の売上げは翌年わずかに減少しました。

リンキング・ワードを活用して順序だてる

リンキング・ワード(接続語)を使うことで、よりロジカルな文章にする。

↓のような語句が役に立つ。

  • To begin with,「まず初めに」
  • First of all,「まず第一に」
  • Furthermore,「そのうえ」
  • Finally,「最後に」
  • Firstly,「1つ目に」
  • Secondly,「2つ目に」
  • Thirdly,「3つ目に」
  • Lastly,「最後に」
  • On the other hand,「その一方で」
  • In contrast,「対照的に」
  • Likewise,「同様に」
  • Similarly,「同様に」
  • Also,「また」
  • In addition,「加えて」
  • In particular,「特に」
  • Particularly,「特に」
クミ
クミ

「一貫性」や「やりとり」といった点で評価を上げよう

回答の例

↓回答例(間違っていても責任は負わない)。

これくらいの文章を1分間で述べることができれば、おそらくB2レベルを狙えるくらいの内容だとは思うが、それなりに練習は必要と考える。

<例題>

Look at the information and talk about the number of visitors to the music festival A and B from 2015 to 2017.

<回答例>

The bar graph compares the number of visitors to Music Festivals A and B over the five years from 2015 to 2019.

Overall, the figure of Music Festival B increased steadily whereas the figure of A experienced the gradual downward during the whole period.

First of all, the figure of A rose from approximately 40,000 to just under 50,000 between 2015 and 2016. However, after showing the slight rise, the figure fell gently until the end of the period. In contrast, the figure of B showed a significant increase from 2016 to 2017 then went up steadily. Finally it reached slightly less than 80,000 in 2019.

この棒グラフは、2015年から2019年までの5年間の音楽祭AとBへの訪問者数を比較しています。

全体として、音楽祭Bの数字は着実に増加しましたが、Aの数字は全期間を通じて徐々に下向きになりました。

まず、Aの数字は2015年から2016年の間に約4万から5万弱に上昇しました。しかし、わずかな上昇を示した後、数字は期間の終わりまで緩やかに低下しました。 対照的に、Bの数字は2016年から2017年にかけて大幅な増加を示し、その後着実に上昇しました。 最終的に、2019年には8万をわずかに下回る値に達しました。

ケン
ケン

繰り返し練習した方がよさそうだね

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